はじめに
UiPathではAPIの操作関連でいくつかのパターンで操作が可能です。
公式ガイドにもAPIの操作についての記載がありますが、書いてある場所がバラバラでよくわかりにくいです。
ここではAPIの操作関連についてまとめて記載します。
①「Orchestrator への HTTP 要求」を用いる方法
ワークフロー内でOrchestratorに対してAPIを実行するときに一番簡単な方法です。
接続しているOrchestratorに対してAPIを実行することが可能です。
メリット
・設定が簡単。トークンなどを意識せずとも接続しているだけてOrchestratorに対してAPIの実行が可能。
・権限周りの設定がロールと同一になるため、権限の管理が簡単。
デメリット
・ワークフローからしか実行できない。
・Orchestratorに接続していないと実行できない。(また、適切な権限が必要)
・Orchestratorに対してしか実行できない。(例えばワークフローでSlackなどにアクションを起こすといったことができない)
参考資料
Orchestrator への HTTP 要求
https://docs.uipath.com/ja/activities/other/latest/workflow/orchestrator-http-request
②「HTTP 要求」を用いる方法
ワークフロー内で好きなアプリケーションに対してAPI実行が可能です。
トークン等の設定が必要です。
メリット
・APIが実行可能なすべてのサービスに対して実行可能。
・対象サービスに対して権限さえ設定していればOrchestratorの接続有無は問わない。
デメリット
・設定が複雑。専門的な知識が必要。
・対象サービスに対して権限やトークン等の発行設定などが必要。
参考資料
HTTP要求
https://docs.uipath.com/ja/activities/other/latest/developer/http-client
③外部アプリケーションなどからOrchestratorに対してAPI実行
外部アプリケーションからAPIの実行指示を出し、Orchestratorを操作する方法です。
メリット
・外部アプリケーションからOrchestratorに対して実行等の指示が出せる。
デメリット
・外部アプリケーションでAPI実行する知識が必要。
・Orchestrator側はトークン発行等の設定が必要。
・設定が複雑。専門的な知識が必要。
④Integration Serviceを用いる方法
AutomationCloudのIntegration Serviceを利用すると、特定のサービスについてはAPIの実行が可能です。基本的にはAPIのトークンなどを気にすることなく実行ができ、初心者向けです。
※私的には上記の②③の方法が専門的で難易度が高いため、その簡単化を目標に作られたサービスに感じます。
メリット
・多くのサービスについてAPIと同等の処理が実行可能。
・設定が②③の方法と比べて比較的簡単。
・公式が提供しているサービスで、トークンなどを設定しなくてよいので、つまづきにくい。
デメリット
・特定のサービスのみしか利用できない。
・比較的新しいサービスであるため、不具合が目立つ。(実行自体が不安定などではなく、接続段階でエラーが出たりする。接続さえできていればうまく実行できる)
参考資料
Integration Service
https://docs.uipath.com/ja/integration-service/automation-cloud/latest
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