【UiPath】AutomationCloudライセンスの考え方

概要

・UiPath公式のガイドにはライセンスについての記載が説明がありますが、非常にわかりづらいです。
・ここではライセンスについて私の解釈も踏まえ、かみ砕いて説明します。

記事のポイント

・ライセンスの管理方法にはユーザーライセンス管理とレガシライセンス管理があり、
 それぞれライセンスの付与の仕方が異なる。
・ユーザーライセンス管理はユーザーライセンスの付与は組織の管理画面から、
 サービスライセンスの設定はテナントに割り当てた後に各テナントから設定する。
・レガシライセンス管理はすべてのライセンスについて組織の管理画面からテナントに割り当て、
 テナント上で管理する。

注意事項

・今回説明するのはAutomationCloud環境におけるライセンスです。
 自前で環境を用意するオンプレミス環境でのOrchestratorの場合や、
 Studioを単体で利用する場合は今回の説明と異なります。
・AutomationCloudは日々更新されており、突然ライセンスのルールが変わる場合があります。

ライセンスの利用モデル

AutomationCloudにはライセンスの利用モデルは2種類あります。
・ユーザーライセンス管理
・レガシライセンス管理

ユーザーライセンス管理は一部のライセンスについて、組織からユーザーやグループに直接付与する方式です。
(最近AutomationCloudを利用し始めた人はデフォルトでこちらの管理方法です)

レガシライセンス管理はすべてのライセンスについて、組織からテナントに対して一度割り振りを行い、そこから必要に応じてテナントからユーザーやマシンに割り当てを行います。従来の管理方法で、昔から使っている方はこちらに該当する可能性があります。

なお現時点では上記2種類の設定は変更可能です。
ただ、レガシライセンス管理という名称から、今後はユーザーライセンス管理が主流になるのではないかと考えます。そのため、できればユーザーライセンス管理に慣れたほうがよいかもしれません。

ユーザーライセンスの確認方法

組織の管理画面より[ライセンス]ページに遷移したときに、下部にグループへのライセンス割り当てや、ユーザーへのライセンス割り当てある場合はユーザーライセンス管理です。
一方でこれらがない場合はレガシライセンス管理です。

※上記はユーザーライセンス管理の例です。

用語説明

組織

組織とは一番大きい集まりを示します。
例えば会社全体でUiPathを導入している場合は組織は会社全体となります。
この設定はAutomationCloudを開き、画面左部の管理画面から管理することができます。

テナント

組織の一つ下の単位です。例えば組織を会社で管理している場合はテナントは部署ごとに作成するなどで分けることができます。
テナントに対して、ユーザーやグループなどを割り当てることができます。
Orchestratorから[テナント]の[アクセス権を管理]にて[ロールを割り当て]でユーザー、グループの割り当てが可能です。

ユーザー

一人の人のことを示します。ユーザーは名前やパスワード、メールアドレスなどの情報を持っており、これらの情報でユーザーを判別します。

ユーザーは組織の管理画面から[Accounts & groups]の画面にて招待することができます。

グループ

ユーザーの集まりです。組織の管理画面から[Accounts & groups]の画面にてグループを作成することができます。

ライセンスの種類

2023年9月時点で以下のようなライセンスがあります(一部)
大きくは2種類に分けられ、そこから何種類かのライセンスがあります。

ユーザーライセンス

ユーザーライセンスはユーザーやグループ単位に付与することになるライセンスです。
ユーザーライセンス管理においては、組織の管理画面から直接ユーザーやグループに割り当てします。
レガシライセンス管理では一度テナントに割り当てた後に、テナント上で設定します。
例として以下のようなライセンスが対象です。

・AutomationDeveloper(UiPathStudioやStudioX、Assistantから有人実行の利用権)
・Attended(Assistantから有人実行の利用権)

サービスライセンス

どちらの管理方法においてもテナントにライセンスを割り当て、テナント上で管理設定します。
例として以下のようなライセンスがあります。

・Unattended(Orchestratorからトリガーや無人実行を行う権利)
・NonProduction(無人実行のテストを行う権利。本番での利用不可)

ライセンスの割り当て方法

ユーザーライセンス管理の場合を前提にします。
※レガシーライセンス管理は旧形態で検証ができないため、本記事では触り程度に説明します。

ユーザーライセンスの割り当て

組織の管理ページから[ライセンス]ページに遷移してユーザーやグループに対して割り当てします。
レガシライセンス管理の場合は以下のサービスライセンスの割り当てですべて管理します。

サービスライセンスの割り当て

組織の管理ページから左側に表示されるテナントを選択します。
その後、ライセンスのページに遷移し、右上の割り当てを編集で割り当てを行います。
割り当て後、一部のライセンス(Unattendedなど)についてはOrchestratorのテナントからマシンに対して割り当てします。

参考資料

AutomationCloudライセンスの種類
https://docs.uipath.com/ja/automation-cloud/automation-cloud/latest/admin-guide/about-licensing

ライセンスの管理
https://docs.uipath.com/ja/overview/other/latest/overview/licensing-levels

ライセンスの利用モデル
https://docs.uipath.com/ja/overview/other/latest/overview/what-is-my-licensing-model

ユーザーライセンス
https://docs.uipath.com/ja/overview/other/latest/overview/user-licensing

サービスライセンス
https://docs.uipath.com/ja/overview/other/latest/overview/service-licensing

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